Seattle Watch

新型コロナウィルスの影響でみなさん不自由な生活が続いていることと思います。ここシアトルでも3月23日から州知事による外出自粛要請を受けて、食品の買い物と運動以外の外出は制限され、巣ごもり生活が既に1カ月を超え始めています。そのような中、今回はConsumer Empowered Digital Healthcare(コンシューマー主導のデジタルヘルスケア)というタイトルのレポートの紹介をいたします。 

Issue105: Consumer Empowered Digital Healthcare - Part 1

ビジネス・インサイダー誌では、自分の健康状態をモニターしたいという人々のトレンドを受けて、ウェアラブルテクノロジーの利用は過去4年間で3倍以上に増加していると発表しています。この需要の高まりは、保険会社、医療サービス事業者、テクノロジー企業などに影響を与え、より多くのフィットネストラッカー、ウェラブルECGモニター、ウェラブル血圧モニターなどが開発されています。
https://www.businessinsider.com/wearable-technology-healthcare-medical-devices


この背景として、デジタルヘルスのジャーナリストであるアーサー・オレッシュ氏は、経営学者として著名なピーター・ドラッカー氏の「測定することができなければ、改善することができない。(If You Can’t Measure It, You Can’t Improve It)」という言葉を引用し、「知ることに価値があり、いろいろ推測するよりも大切である。」という分析を紹介しています。つまり同氏は、もしユーザーが様々なデータを⾃ら追跡したり分析するようになると、それに応じて必要な⽣活の改善も⾃ら積極的に⾏うようになるだろうと推測しているのです。
https://guavabox.com/if-you-cant-measure-it-you-cant-improve-it/
https://www.mobihealthnews.com/content/europe/opinion-how-self-tracking-biometrics-influence-patients-medicine-and-society

 

確かにデジタルの力で自分の健康状態を数値化することは、多くの人にとって眼をそむけたくなる事実も含まれているでしょう。しかし、たとえ厳しくても現状を「思い知る(受け入れる)」ことで初めて、少しでも良くしたいという強い動機が生まれくるのかもしれません。


「学べば学ぶほど、自分がどれだけ無知であるか思い知らされる。自分の無知に気づけば気づくほど、より一層学びたくなる。(The more I learn, the more I realize how much I don't know. The more I realize I don’t know, the more I want to learn.) 」これはアインシュタインの有名な言葉ですが、私は、この言葉が人間の学びの本質や成長の原動力を表していると思います。弊社でも創業以来、この「気づき」をベースにしたインテリジェンスの醸成をサービスの根幹と位置付けています。セッションではイチロー選手やタイガーウッズ選手を例を挙げて、彼らの凄さは、いくつになっても野球やゴルフを「上手い」と思わず、常に学ぶ努力を惜しまないことにあると伝えてきました。つまり、「気づく」ことは、上手くなるための必要条件なのです。そしてこれはビジネスにも当てはまることだと思われます。

 

新型コロナウィルスによるWFH(在宅勤務)が長期化する中で、自分の健康管理がますます重要になってきます。こういう時期だからこそテクノロジーを駆使して、ウェルビーイングを高めるための工夫を始められてはいかがでしょうか?


Toshiro Akashi, Editorial Team

<ウェラブルトラッカー・モニターのプレーヤー>

Gamin (https://www.garmin.com/en-US/)
GarminのVivosmart 4と呼ばれるスマートフィットネストラッカーは、睡眠中と活動中の特定の時間帯の血中酸素レベルを測定できるパルス酸素センサーを搭載。ストレス・トラッキング、リラクゼーション向け呼吸タイマー、最大酸素摂取量の測定などの機能を利用することができる。また、Body Batteryと呼ばれる機能ではユーザーが身体活動に必要な体力が十分であるかや休息の必要性を通知する。

Withings (https://www.withings.com/us/en/move-ecg)
Withings のMove ECG ウォッチは、デバイスの背⾯にある2つの電極を⽤いてユーザーのECG を記録する。連携するHealth Mate アプリでは、測定結果とその分析がすぐに出⼒される。脳卒中や⼼不全を引き起こす可能性のある不規則な⼼拍が検出された場合、ユーザーは医師に連絡するように促される。同製品では、ウォーキング、ランニング、⽔泳、⾃転⾞のスポーツでの速度、移動距離、標⾼を⾃動でトラッキングすることもできる。

Biobeat (http://www.bio-beat.com/)
Biobeat の膨張式カフを必要としない⾎圧モニターは、スマートウォッチと体のどこにでも張り付け可能な10 ⽇間の使い捨てパッチで構成されている。⾎圧、酸素レベル、⼼拍数の測定が可能であり、パッチを胸部に着⽤した場合には単極誘導⼼電図(one-lead ECG)を測定することもできる。測定したデータは同期したスマホに送信され、患者だけでなく遠隔の医師もリアルタイムでモニターすることができる。

 

© 2020 by Webrain Think Tank LLC  |  Privacy Policy  |  Terms of Use