今回のSeattle Watchでは、弊社が提供しているサービスの1つであるWebrain Reportについて紹介するとともに、そのレポートの内容をより掴んでいただくために、過去のレポートの抜粋版を特別に皆さまに無償でご提供することにしています。ご興味ある方はお申込みください。
世界では、指数関数的なテクノロジーの進化が続いています。Intelの創業者の一人であるゴードン・ムーア氏が1965年に提唱した「ムーアの法則」(Moore's Law)は、「半導体の集積率(≒性能)が18か月(のちに24カ月)に2倍になる」と言う法則でした。近年では、AIモデルの計算量もこのムーアの法則に従って増加しており、2010年頃からはその成長はさらに加速し、わずか6カ月で倍増する状況になっています。
このような変化の激しい時代の伴走者として、Webrainでは1999年から最先端技術の動向やビジネストレンドを詳細に調査しています。数年後の未来を見据え、新しいテクノロジーが企業や消費者だけでなく、産業全体、社会、そして私たちの日常生活にどのような影響を与えてくるのかを分析しており、Webrain Reportという形で皆さんにインテリジェンスになる形でレポートを提供しています。最近取り上げたテクノロジーやビジネストレンドには次のようなものがあります。
Webrain Reportは単体のレポートとしてご提供することもありますが、多くの場合は2時間程度の対話型セッションであるインタラクティブ・ストラテジック・セッション(ISS)を通じて、それぞれのお客様の状況に合わせてカスタマイズした形で提供をしております。これまで多くの企業の皆さまにISSをご利用いただいており、次のような形でご活用いただいております。
深化:自社が属する市場の最先端のテクノロジーや海外スタートアップの情報を取り入れることで、グローバルスタンダードへのキャッチアップを図るとともに、既存事業を今後どう強化していくかについてチームで議論する場として活用
探索:隣接領域や飛び地での新規事業を探索する際に、本業とは離れた分野や市場のビジネスやテクノロジーの知見を活用することで、イノベーションのヒントを得る機会として活用(アイデアソンの素材としても活用いただいています)
育成:次世代リーダー育成において、普段触れることのない異分野の最先端の技術やビジネストレンドを学ぶことを通じて、自分たちの当たり前や常識を疑う力やOut of Boxの思考を養う機会として活用
今回のSeattle Watchでは、Webrain Reportをより理解していただくために、過去に発行したレポートの概要をご説明し、ご希望の方にはそのレポートの抜粋版をご提供したいと思います。今回ご提供するのは、「Future of Streaming: The Convergence of OTA and OTT」というレポートの抜粋版です。このレポートは、動画配信サービスのグローバル市場を詳細に分析したもので、業界の現状、主要なプレーヤー、統計データ、専門家の意見、課題、将来像といった章立てで考察をしています。
2022年に発行したレポートのため、すでに古くなっている情報もありますが、日本では普及していない取り組み事例も含まれているため、本レポート独自の視点や先見性をお伝えできるのではないかと思います。また、メディア産業以外に身を置かれている企業の皆さまにも、「自社のテクノロジーやノウハウをメディア市場に転用できないか?」や「消費者との接点のつくり方やエンゲージメントの方法をメディア産業から学べないか?」といった点で興味深く読んでいただけるのではないでしょうか?
Webrain Report “Future of Streaming: The Convergence of OTA and OTT” (概要)
ビデオストリーミング市場はこれまで、Netflixに代表されるSVOD(Subscription Video On Demand)と呼ばれるサブスク型のビジネスモデルが主戦場であったが、近年ではAVOD(Adverting Video On Demand)やFAST(Free Ad-supported Streaming TV)と呼ばれる広告付きサービスへのシフトが始まっている。2019年から2020年にかけて、Paramount(旧ViacomCBS)やFoxなどの大手メディア企業は、Pluto TVやTubiといった無料の広告付きストリーミングサービスを買収し、NBCUniversal(Peacock)、Warner Bros. Discovery(HBO Max/Discovery+)、そしてDisney(Disney+とHulu)も独自のSVODサービスに、広告付きの低価格プランを導入している。
さらに、コネクテッドTVプレーヤーであるRokuやAmazonもこの市場に参入して、他の大手メディア企業との覇権争いを繰り広げている。この背景にあるのは、消費者のサブスク疲れであり、消費者はコストをかけずに同じ満足感を得られる代替品を求めるようになってきている。広告付きストリーミングサービスが普及する中で、より精緻な広告を可能にするテクノロジーも注目を浴びており、SSAI(Server-Side Ad Insertion)のような広告挿入技術によって、より関連性の高いコンテキストに配慮した広告や、広告掲載量や挿入のタイミングの最適化などが可能になってきている。
• Webrainでは、AVODやFASTが価格に敏感な消費者に幅広くリーチしていく中で、電波を使った放送であるOTA(Over the Air)の役割や意義が、OTT(Over The Top)でのコンテンツ配信と対比されながら、ますます問われてくると見ている。実際、デジタル放送の規格標準団体が策定したATSC 3.0やDVB-Iといった新規格が、放送とインターネットのシームレスな融合を加速させようとしている。今回のWebrain Reportでは、広告付きストリーミングサービスの市場の現状を紹介するとともに、OTTとOTAが融合した新しいメディア視聴の世界について考察していく。
こちらの抜粋版レポートに興味のある方は下記のリンクよりダウンロードされてください。簡単な情報を入力いただいたら、そのままダウンロードいただける形式になっております。
お伝えしたようにWebrainでは、独自の観点と基準からトピックを選定し、毎年何本かのレポートを発行しております。今後は、皆さまのご興味やご関心にも、寄り添っていければと考えているため、もしリクエストしたいトピックなどがございましたら、こちらのメールアドレス(sales@webrainthinktank.com)までぜひご連絡ください。
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